TN 州の足下の電力事情

タミル・ナドゥ(TN)州では、2014 年 6 月頃に州内の停電が解消し、州として電力余剰を達成
するとの見通しが示されているなか、足下で複数の火力発電所が新たに供用開始となった。

まず、TN 州発電・配電公社(TANGEDCO)によると、チェンナイ北部火力発電所(第 2 期)第 1
ユニット(600MW)が本年 3 月 20 日付で正式に供用開始となった。このほか、ジェトロ・チェン
ナイ事務所が当局に聴取したところ、ネイヴェリ火力発電所第 1 ユニット(250MW)についても本
年 3 月に供用開始されたことが明らかとなった。 但し、今後供用開始が予定されている発電所
の中には、下表の通り、更に計画が後ろ倒しとなっているものもあることに留意が必要である。

TN州発電所供用開始時期

 

なお、TN 州の足下の電力供給実績を見ると、時期により供給電力量の変動が大きい風力発電を
除いた電力供給量の水準は、時期により供給元となる電源構成の変化等もあるため振れはあるも
のの、増加傾向にあることが窺える(図 1)。
特に、足下の電力供給量の増加については中央政府関連発電事業からの電力供給の水準の高ま
りが寄与しているが、この背景について、試運転中の状況にあるクダンクラム原子力発電所から
の電力供給や、ネイヴェリ火力発電所の稼動等が要因である旨示唆された(図 2)。なお、他州か
らの電力融通による TN 州への電力供給の寄与状況について、現時点ではまだ寄与に至っていない
旨示唆された。(いずれも、ジェトロ・チェンナイ事務所聴取による)

ただ、高電圧産業向け電力制限はもとより、(日々の状況により執行にばらつきはあるが)計画
停電等も引き続き執行されている状況にあることが確認できるものとなっており、現時点では、
確実に供給が需要を上回る状況にまでは至っていないことが示唆されている。
今後は、更なる発電所の稼動や長期電力購入の本格執行による供給増や、一時的(通例 5 月~
10 月)に風力発電による供給増等が予想される一方で、電力需要の動向は判然としておらず、い
ずれにしても、引き続き動向注視する必要がある。

TN州の電力供給実績

TN州電力供給実績

(JETRO 経済短信第391号)