バンガロール、急ピッチで広がるオーガニック文化

健康意識が高まる中、バンガロールでは、オーガニック食品の需要が年平均 40%の急ピッチ
で伸びており、インドの最大のオーガニックハブとして浮上しつつある。

 

<インドで最大のオーガニック市場>
有機農産物国際競争力センター(ICCOA)によれば、インドのオーガニック市場は、バンガロ
ール、ムンバイ、デリー、チェンナイなど都市部を中心に拡大している。2013 年時点での市場
規模は 250 億ルピー(輸出額含む)を超え、年率 20%の勢いで成長している。このうち、バンガ
ロールが占めるシェアは約 5%とインド最大である。次いで、ムンバイが約 3%、デリーが約2.5%、
ハイデラバードが約 2%との順となっている。
また、オーガニック商品を販売している店舗数でも、バンガロールはインドで第 1 位。インド
初のオーガニック商品専門のスーパーは、バンガロール市内にある「エラ・オーガニック」であ
る。2007 年に設立された同スーパーには、お茶やスパイスなどの食料品に加え、衣料品や化粧
品など約 200 種類の商品が店頭に並ぶ。価格は非オーガニック商品と比べると 3 割程高いが、顧
客数は順調に伸びているという。バンガロールにはオーガニック商品を扱うスーパーマーケット
が 157 店舗(うち 23 店はオーガニック専門店)あり、ムンバイの 45 店舗やデリーの 36 店舗に
比べると、かなり大きいと言える。当地では、「オーガニック・インディア」、「ファブ・イン
ディア」、「エコ・ファームズ」などインド大手のオーガニック商品販売企業の存在も強い。

 

<カルナータカ州における有機農業拡大の促進>
バンガロールを州都とするカルナータカ州では、州政府が 2004 年に「有機農業政策」を導入
し、有機農業の促進事業を積極的に行い始めた。その後、州政府は 2006 年に、農民の有機農業
への参加促進、オーガニック食品の調達先ネットワークの拡大、有機農家向けのマーケティング6
支援などを目的として、「有機農業会(Jaivik Krishi Society:JKS)」という農業協同組合を
設立。このような取り組みの結果、カルナータカ州では、有機農業従事者は約 1 万 7000 人、有
機農業の耕作面積は 10 万ヘクタールまでに拡大しており、オーガニック農産物を直接購入でき
るネットワークが確立されている。
JKC は、バンガロールにおいて、オーガニック商品専用の 3 つのショッピングモールも営業し
ており、野菜、植物油、スパイス、果物などを含む 150 種類以上のオーガニック食品や洋服や化
粧品などのオーガニック商品の販売を行っている。また、将来の需要拡大に応えるように、豆類
及び穀物の生産地域としてハッサンとシモゴ地区、野菜及び果物の生産地域としてバンガロール
とマイソール地区、ヤシ糖及び砂糖の生産地域としてベルガムとマンディヤ地区、植物油及びス
パイスの生産地域としてマディケリーとマンガロール地区を開発することなど農産物ごとに調
達先ネットワークを拡大する計画がある。

 

また、州政府は 2009 年に「有機農業計画(Organic Farming Mission)」を発表し、その下で、
オーガニック農産物を作る農民に対して、有機農業関連技術、物流や輸出面の支援など農民の利
益を上げる様々な優遇措置を提供している。ICCOA によれば、インドのオーガニック市場は 2015
年までに 600 億ルピー規模を達成すると予想している。また、カルナータカ州農業局は、「2015
年までに州の各地域の有機農産物の耕作面積をそれぞれ 500~1,000 ヘクタールまで拡大させ、
同州がインドのオーガニック市場に占めるシェアを 10%まで倍増させることを目指す」と述べ
ている。

 

(ジェトロ インド経済短信第406号)