インド初のモノレールが開通

2 月 2 日、インドで初となるモノレールが、ムンバイ市内の一部の区間で運転を開始した。本
モノレール敷設計画は、人口増加と交通渋滞の悪化に対処するため、鉄道などの公共交通機関の
設置や道路拡張工事が困難なエリアを中心に、2008 年に計画が決定されていたものである。総
事業費は 271 億 6,000 万ルピーで、インドの財閥系建設会社である L&T と、マレーシアの大手エ
ンジニアリング企業である Scomi Engineering(スコーミ・エンジニアリング)が施工・運営を請け負っている。
総敷設予定区間は 2 段階に分けられ、その内、第一フェーズとして、ムンバイ市内東部の Wadara
(ワダラ)~Chembur(チェンブール)間の 8.26km が約 20 分で結ばれている。4 両編成のモノ
レールが、現在は 15 分間隔で運行している。料金は現行の最長区間で片道 11 ルピーと、同区間
を結ぶ鉄道の 5 ルピーに比べてやや高額である。現在のところ定期券は発行されておらず、代わ
りに 50 ルピーから 1,000 ルピーまでチャージ可能で、購入・入金時から 6 ヶ月間有効のカード
を作成することができる。
今後、第二フェーズとして、ムンバイ市内南部の Jacob Circle(ジャコブサークル)まで伸
張が予定されており、完成後は全 20km を約 45 分で結ぶ。現在は、午前 7 時から午後 3 時までの
時間限定の運行であるが、これも第二フェーズの完成後には午前 5 時から午前 0 時まで運行が予
定されている。さらに、運行間隔も毎3分運転となる予定で、1時間あたりの輸送可能人数は8,000
~1 万 2,000 人で、2016 年には 1 日当たりの利用者が 12 万 5,000 人、2031 年には 30 万人に上
ると期待されている。(以上、Mumbai Metropolitan Region Development Authority(MMRDA)ウェブサイト参照)
ムンバイモノレール路線図

現地報道によると、開業当日には約 2 万人の乗客が詰めかけ、午後 3 時までの運行予定を 1
時間半延長し、午後 4 時半まで運行するといった措置が取られた。運営会社関係者は、
「運行開始日以降、週末は混雑が見られるものの、平日は落ち着いている。運行は順調で、すべて予定通りに進んでいる。」と自信を見せた。また、「朝の時間帯で、一部の乗客は通勤に利用している」とも語り、周辺地域の渋滞解消に向けた兆しも見られている。
チェンブール駅に停車中のモノレール

(出所:JETROインド経済短信No.388)


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